インフォーマルミーティング概要報告原稿 プラズマ・核融合学会誌2003年1月号掲載予定 |
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インフォーマルミーティング II 核燃焼プラズマ統合コード検討会 世話人:福山 淳(京大工),矢木雅敏(九大応力研) 11/28(木)15:40-18:10 磁気閉じ込め核融合の研究において,核燃焼プラズマ全体の時間発展シミュ レーションの必要性は以前から認識されているが,実験・理論・シミュレーショ ン研究の進展に伴って,その現実性が高まりつつある.これまでに開発された 個々の現象を解析するシミュレーションコードの連携を図り,計算科学の新し い成果を取り入れた統合コードを開発する Fusion Simulation Project が米 国で提案され(http://www.ifofs.info/),欧州でも同様の試みが始まりつつ ある.今回のインフォーマルミーティングでは,理論・シミュレーション研究 者13名が出席し,我が国における核燃焼プラズマ統合コード構想の内容およ び進め方等について議論を行った.学会初日に開かれた Numerical Torus Project に関するシンポジウムのまとめ(矢木)および趣旨説明(福山)に引 き続いてフリーディスカッションに移り,途中で場所を変えて,計約2時間の 討論を行った.議論の主な内容は以下の通り.これまでの経緯および議論の詳 細は,http://p-grp.nucleng.kyoto-u.ac.jp/bpsi/ に掲載されている. 核燃焼プラズマ統合コードの内容については,さまざまな考え方がある.今 回の構想では,なるべく多くの考え方を取り入れるとともに,数年後には成果 を出す方向で,平衡・輸送コードをベースにした磁気核融合プラズマ時間発展 解析コードを中心に考える.当面の活動としては,1) コアコードを整備し公 開するとともに,既存の各種シミュレーションコードとのデータインターフェー スの共通化をワーキンググループで検討する.2) 統合シミュレーションに必 要な物理課題を抽出し,ワーキンググループで集中的に検討する.3) 新しい 計算技術の導入に向けた研究会を開催する.なお第一原理に基づく大型数値シ ミュレーションについては,当面はその初期条件を供給する等のゆるやかな結 合を考える.活動の進め方については,今年度は自主的な活動であり,各種研 究会等を活用するとともに,来年度に向けて核融合研や九大応力研の共同研究 等に応募することになった.